「みつけた」

江戸の空気は汚れていて鼻がむずむずした。いままで田舎に暮らしていたせいもあるけど、きれいに整えられた道に人間よりも偉そうに闊歩している天人の姿は、滑稽でもあり、悲しくもあった。いつの間に人間は天人よりも下の…あぁ、天人に負けたのか。私たちは。

まぁ、そんなこんなで今現在、私は"万屋銀ちゃん"なる看板を掲げた家の隣の家の屋根の上に座り込み、高倍率の望遠鏡（さっきそこで買った。高かった…）を覗き込んで、家の中を必死で見ようと試みた。これはたから見れば犯罪ですかね。あ、そうですか、あやしいですか。そんなもん知るかァアアア。

どうやら私の昔からの知人はいないようだ。まったく。わざわざ田舎から会いに来てやったというのに。べっ、別に銀時に会いたかったとかそんなわけじゃないんだから。ちょ、誤解すんな。

「ちぇっいないのか。…銀時、今どんなんなってるのかなぁ…あの当時も相当な天パだったけどもしかして今爆発してんじゃないかな…いや、奴ならやりかねない。爆発…！？頭がボーン！？」
「なんですかね君は。何で俺のうち覗き見してんですかね。えぇ！？」
「ぎゃあ！！何すんだてめー私に触れると火傷する…あっ！」
「火傷ォ！？てめぇ何バカな…んっ！？え！？ちょ！！」

「ぎゃああああああああああ」






簡単に説明すると、屋根から落ちました。







…うお、ここら辺で挫折…突発的すぎた。銀ちゃん好きです。